久留島武彦翁の生涯
久留島武彦は、明治7年、豊後森藩12代藩主久留島通(みち)靖(やす)の孫として現在の玖珠町森に誕生しました。本来なら14代後継者として子爵(ししゃく)家を継ぐ身でしたが、これは実現せず、彼は児童文化の世界で大輪の花を咲かせることになります。

彼を称する言葉に「口演(こうえん)童話の父」や「日本のアンデルセン」があります。巌谷(いわや)小波(さざなみ)とともに、わが国の近代児童文化の礎を築いたことで知られ、口演童話や児童劇の開拓者でもあります。
明治末期に、児童の社会教育機関としてお伽(とぎ)倶楽部を創設し、この全国普及にも努めました。童話ラジオ第1号も武彦の声によるもので、彼は書く童話作家よりも、話す童話作家の道を選びました。こどもの膝の前の友達になりたいと考え、大正期から亡くなる昭和30年代まで、盛んに全国を口演行脚しています。昭和35年没(享年86歳)。



